ディートリヒ・ヘンシェル
バリトン(ドイツ)
Dietrich Henschel, baritone
世界の主要オペラハウスにたびたび招かれ、歌曲、オラトリオ、また幅広いマルチメディアプロジェクトにも取り組む、現代屈指のバリトン歌手。モンテヴェルディから革新的な現代音楽まで幅広いレパートリーを誇る。
リヨン歌劇場とパリ・シャトレ座の共同制作、ブゾーニ「ファウスト博士」でグラミー賞を獲得し、国際的キャリアをスタート。以来、ヨーロッパの主要歌劇場、ザルツブルク、エクサン・プロヴァンス、フィレンツェなどの音楽祭に出演多数。また現代オペラでも、ペーテル・エトヴェシュ、デトレフ・グラナート、マンフレート・トロヤーン、ペーター・ルジツカ、ハヤ・チェルノヴィンなどの作曲家がヘンシェルに役を書き、初演を行っている。
カンブルラン、ナガノ、シャイー、ユロフスキなど著名指揮者のもとオーケストラとの共演多数。ガーディナー、ヘレヴェッヘ、アーノンクール、コリン・デイヴィスとは、オラトリオのレコーディングを行っている。近年は歌曲と映像を融合させた舞台にも力を注ぎ、シューベルト「白鳥の歌」舞台版をモネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、ノルウェー・オペラ・ハウス、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどで上演。ヴォルフ「Irrsal-Forbidden Prayers(狂気の−禁じられた祈祷者たち)」プロジェクトは大成功を収め、続くマーラーの「不思議な角笛」でも、デ・ドーレン、BBC交響楽団、モネ劇場などと国際共同プロジェクトを展開し、話題を呼んだ。
2022/2023シーズンは、モネ劇場にてR.シュトラウス「ばらの騎士」、フィレンツェ市立劇場 にてブゾーニ「ファウスト博士」の新プロダクション、トゥール・オペラ座にてドニゼッティ「リタ」などに出演。またシュトゥットガルト放送交響楽団とマーラー「子供の不思議な角笛」、バレアレス交響楽団とマーラー「大地の歌」、プラハ国立歌劇場とシェーンベルク「グレの歌」、ボン劇場にてシェーンベルク「モーゼとアロン」初のモーゼ役などを予定している。